ラミブジン(肝炎の治療法)

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ラミブジンとは

ラミブジン(Lamivudine)は抗ウイルスの内服錠剤で、エイズ治療用に開発されたものですが、B型肝炎にも効果があることから、近年ヨーロッパ、北米、アジアなどの地域で、臨床試験が行われてきました。

ラミブジンの有効性、安全性が確認されたのを受けて、現在イギリス、アメリカ、カナダ、韓国などで発売されており、2000年11月に日本でも導入されました。

逆転写酵素阻害剤のラミブジンは、B型肝炎ウイルスのDNA合成を不可能にするものであるため、B型肝炎ウイルスの増殖を抑えるのに高い効果を発揮することができます。

日本での臨床試験では、投与8週間でウイルスが検出されなくなった症例が多数あります。ただ短期投与の場合、投与終了後に投与開始前の数値に戻ってしまうケースも少なくありません。一方長期投与した場合のウイルス陰性化率は64%にも達しているとの報告があります。

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ラミブジンの問題点

ラミブジンの問題点の一つはウイルスが増殖状態にある時にはラミブジンが威力を発揮することができますが、ウイルスが増殖していない時に投与しても、抗ウイルス作用が示されないことです。

もう一つの問題点はラミブジンの長期投与によって、YMDD変異ウイルスを高い頻度で出現させることです。この変異ウイルスはラミブジンに対して耐性ができますので、ウイルス量の再上昇を引き起こし、肝炎の増悪をもたらすことがあります。

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ラミブジンの副作用

ラミブジンの副作用は以下のようなものです。

頭痛、不眠、めまい、倦怠感。食欲不振、消化不良、吐き気、腹痛、下痢。発疹・じんま疹・かゆみなど。気持ちが沈む、不安感、気分が不安定。筋肉痛、関節炎、筋肉が弱る。肝機能又は腎機能値の異常。

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