肝炎に関する画像検査

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画像検査とは画像診断機器を用いて、外部から体に傷をつけずに、内臓の形態や様子などを調べる検査法です。画像検査は肝疾患の診断になくてはならないもので、以下のような種類があります。いずれも外来で検査を受けることができます。

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超音波検査

超音波は、振動数が約2万ヘルツ以上で、耳に聞こえない音波のことです。超音波検査とは、発振器によって発生させた超音波を体内に発射し、その反射をコンピュータで処理して、内臓の状態を画像に描き出す検査方法です。他の画像検査法に比べ、小さなものを拾い上げる能力が高いとされています。直径1センチぐらいの腫瘍でも発見することができます。超音波検査は、エコー検査とも呼ばれています。

超音波検査により、肝臓の形状、大きさ、表面及び内部の状態や腫瘍の有無、性状、腹水の有無を迅速且つ詳細に調べることができます。また、脂肪肝になっているかどうかについても、超音波検査で調べることができます。ガンの早期発見に超音波検査は欠かせません。慢性肝炎、肝硬変の場合でも、定期的に超音波検査を受ける方がよいです。

検査の時に苦痛もなければ、放射能を浴びることもありません。安全で手軽な検査方法と言えます。

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CT検査

CT検査は、コンピュータ断層検査のことです。これは360度の方向からX線を検査の対象となる部分に照射し、その部分の形状、大きさ、変化などを輪切りの画像に撮影する検査です。

CT検査は肝硬変や肝臓ガンをはじめとして、多くの肝臓病検査に利用されています。CT検査は、超音波検査では観察しにくい部位も正確に撮影することができます。特にがん検査において、がんの存在だけでなく、がんの位置や個数などを確認することもできます。

ただ、放射線を用いることから、CT検査は頻繁に受けることができません。また検査費用も高額です。

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MRI検査

MRI検査は、磁気共鳴画像検査のことです。これは超伝導磁石が埋め込まれたトンネルの中に体を入れて、磁石と電波の力で、検査対象となる部分の状況を画像に写し出す検査です。

MRI検査は肝臓を鮮明に、輪切りの画像に撮影できるだけでなく、肝臓内の血液の流れまで正確に写し出すことができます。肝細胞がんや血管腫の検査によく使用されます。

MRI検査は痛みもなければ、放射線被爆の恐れもありません。ただ、検査費用が高く、検査も長時間を要します。心臓ペースメーカーなど金属製の器具を体内に入れている人には、この検査が使えません。

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