漢方薬由来のウルソとは
ウルソ(ウルソデソキシコール酸の製剤)は漢方薬の熊胆(くまのい)から化学合成された胆汁酸製剤です。漢方医学では昔から胃腸薬として熊胆を使っています。
熊胆の主な成分は胆汁酸です。胆汁酸は胆汁の流れをよくし、又、脂肪の吸収をも助けることで、胃腸の機能を改善することができます。
ウルソの働き
ウルソは肝機能を改善する働きがあります。GOT、GPT値の10~20単位程度まで低下させることができます。ただこれはGOT、GPT値が低い時に発揮できる効果です。GOT、GPT値がある程度以上に上がっている場合にはウルソの効果が弱まり、正常値まで下げることができません。
胆汁鬱滞を除き、胆汁の流れをよくするのがウルソの本来の働きです。しかしどのようにしてGOT、GPT値を低下させているのかについては、まだ解明されていません。ウルソは免疫力の向上に寄与しているのではないかとの指摘があります。ただ、ウルソには直接的な抗ウイルス作用はありません。